内容説明
なによりも植物が大好きで、世界のキューガーデンで学び、緑の手を持つ救世主となった。絶滅危惧植物を救う能力を身につけた著者は、この世で最後の1本となった木に種つけさせる。
目次
創世記
キューガーデンへの召命
ロドリゲス島の「生ける屍」を蘇らせる
モーリシャス島の救世主
おしゃべりなカメ
川は深く、山は高く
リサイクルする植物
水の子どもたち
ヴィクトリアの秘密
温泉のスイレン
金のなる木
ボリビアの植生
ペルーの植物
オーストラリアの植物相
著者等紹介
マグダレナ,カルロス[マグダレナ,カルロス] [Magdalena,Carlos]
キュー王立植物園の熱帯養樹場の園芸家。国際スイレン・ウォーターガーデニング協会の役員で国際的な講師。世界の希少植物を保全する植物繁殖技術を有することで有名
三枝小夜子[ミエダサヨコ]
東京大学理学部物理学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
28
キューガーデン勤めの著者が書いたノンフィクション。希少種の種を取りにいったら現地民が種を食べちゃってた!という笑えないエピソードあり(いや、笑いましたけどね)。 動物たちも花粉を媒介する貴重なリングの一部なのだが食物連鎖のヒエラルキートップの人間がそれを壊していくとはね…2018/07/23
ゆかっぴ
5
またまた面白い本に出会えました。これまで植物のこと、ほとんど考えたことなかったけど、絶滅の危機にある植物のなんと多いこと。人間と共に地球に暮らす動物、植物たちのことを真剣に考えなければいけないのだと実感しました。2018/12/09
qoop
4
絶滅危惧種の繁殖に挑み、他の専門家が試みなかった方法を実行することで、表題の通り数々の業績を上げる著者。面白いが、そもそもどれほどの数の専門家が繁殖を目指しているのかが分からないので、ニッチな分野なのかなとも。繁殖に成功した株を原産地に持ち帰って育てよう/護らせようとする姿勢は、今後も保たれるのだろうか。温暖化などを考えれば必ずしも原産地がベストな生育地とは限らなくなるのではないだろうか。読みながらあれこれ考えてしまったが、それだけ魅力的なテーマ/ジャンルだということでもある。2018/08/11
ちり
2
日本の自称プラントハンターがあれこれトラブルを起こしている際に、「本来、植物のために活動するというのはこういうこと」として紹介されていた本。絶滅危惧種の保護や繁殖に携わる人。本の作りとしては基本的に個別のプロジェクトごとに書かれているけれど、完全に一つの植物に没頭できるってことはおそらくなくて、複数のプロジェクトを並行的にやってるんだろうなあ、担当してる植物の基本的な世話だって休みなしだろうし。と思うと頭がこんがらがりそう。2018/09/21
takao
1
ふむ2020/11/08
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